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●ネパールの子供たち 私も支援している「エル・エンジェル」で建設・運営しているネパールの3つの学校を 2008年に訪問してきました。 |
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●ネパールってどんなところ? ネパールで一番有名なのは何と言っても世界最高峰の「エベレスト」。観光客が多い国 ですが、観光でもうかっているのは一部の人だけ。世界の最貧国の1つです。 ちょっとした山に登ろうとすると観光客目当てに学校に通えない子供たちが物乞いをしてきます。 子供たちがこんなことをしないで済む世界になればいいなと思いながら山道を登りました。 ●エル・エンジェル校 エル・エンジェルが立てた最初の学校で幼稚園から高校生まで100人以上います。 家では食事が十分に食べられない子供のために給食を出しています。 われわれ一行の歓迎のため集まってくれました。 私は元エンジニアでしたので、高校生の学年にゲルマニウムラジオの作り方を教えてきました。 電気は来ているもののしょっちゅう停電になります。この日も停電中。電池で使える半田ごてで作っています。 学校は山の中にあるので電波はかなり弱く、大きなアンテナを繋ぎ、かすかに音が聞こえるとあちこちで「オー!」と歓声が上がります。 楽しそうに見ているのは、私の息子がやっているジャグリング(中国ゴマ)のパフォーマンスです。 純粋な瞳の輝きがまぶしく、彼女らを見ているこっちの心が洗われます。 ●サンデベシ校 こちらはもっと山の中にあるサンデベシ校への道。 橋の無い川を渡ったかと思ったら前のジープが車1台分の幅しかない、しかもガードレールも無い山道を登っていった。 「あー、下手したらここで死ぬな・・・」と正直思いました。 ロデオの馬に乗ったような状態のまま40分間ゆれて、ぶつかってとうとうサンデベシ校に着きました。 村をあげての大歓迎会。親、近所の人も上の方で見守ってくれています。 こんな山の中、数時間かけて二山も三山も越えて学校に通ってくる子がいます。 この時期は乾季なので雨はほとんど降りませんが、雨季になると毎日雨が降り、橋が流されることも少なくありません。 女の子は指で毛糸を編むことを教わりました。 そのほか小さな子は折り紙おり、女の子は手のデッサン、男の子はラジオ作り、竹とんぼ作りなどをして日本人が得意とする細かなことをきちっとやることを教わりました。 ネパールの人はおおらかな人が多いため作業もおおざっぱで細かなことができない人が仕事に就けないことも多いと聞きます。 このような訓練で少しでも豊かになってくれればいいなと思います。 ●ナヤガン校 プレゼントを待つ子供たち。 半分の子供ははだしです。前にプレゼントした制服も毎日起きてから寝るまで着るので、もうぼろぼろになっています。 制服、リュック、サンダル、文房具などをプレゼントしました。 さっそくプレゼントしたクレヨンで絵を描いています。 以前はUNICEFが近くに学校を作ってくれたのですが支援が単発的になってしまうこともあり、現在では国からエル・エンジェルにこの地域の学校運営を任されています。 ●番外編 あれっ?こんなところにディズニーランド? と思ったが、よく見るとミッキーの顔はちょっと情けない顔。 メリーゴーランドも観覧車も見当たらない。 でもこんなところでも来れるのは裕福な家だけなんだろうな・・・ 飛行機から見える世界の最高峰、ヒマラヤ山脈。 でも何年も見ている人が言うには「こんな黒いヒマラヤは見たことが無い」 やはり温暖化でヒマラヤさえ雪が少なくなっているようです。 その貧困の国でさらに最下層の人を苦しめているのがヒンズー教の「カースト制度」。 ヒンズー教では人を4つの階級の階級に分けている。その最下層の人は人として扱われていない階級、いわゆる「不可触民(ふかしょくみん)」である。けがれた人なので触っちゃいけない人と言うわけだ。カーストの階級は一生変わらないし、カーストにより働ける職業が決まっているので、なりたい職業に就けない。どんなに能力があろうとダメなんだ。 でも例外は「今までカーストに決められていなかった職業」には就けるんだ。その職業のひとつがコンピュータなどのソフトを作るプログラマー。 インドやネパールなどのヒンズー教の国でプログラマーが多いのは、不可触民でもプログラマーになってお金を稼ぐことができるからなんだ。 |
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