2018/02/28
今日は「Atomic Cafe」と言う反原発、反核のコンサートに「デイズ・ジャパン」のボランティアの一員として参加してきました。
「デイズ・ジャパン」って何?と言う人がほとんどだと思いますが、フォトジャーナリズムの雑誌です。
「う~ん、何でそんなところにボランティアで参加?ますますわからなくなってきた」と言う人も多いと思います。
普通、マスメディア(報道)って広告主などのスポンサーからの収入を得て報道をする金を稼いでいるんですね。
新聞、雑誌はまだ新聞、雑誌自体を買ってもらうことによって収入の何割かを得ているけど、テレビの場合ほとんどがスポンサーからの収入なんですね。
これじゃマスメディアとしてはスポンサーが悪いことをしてもその悪事をばらすことはできないですよね。
これが現在の日本、いや世界の報道の状況です。
福島原発の問題が発生した当初、テレビでは
「安全です。人体に影響はありません!」
とさんざん報道していましたよね。
あれはやはり原発を進めたい人がスポンサーになっているから、原発反対派の学者なんかテレビに出してもらえないからなんですね。
でもほんの一握りのマスメディアはスポンサーからなどの広告収入からではなく、雑誌等の販売でやりくりしているところがあるんです。
こういう雑誌は
「悪いことは悪い」
と自由に発言できるんですね。
でも潰れるところも多い。
なぜなら、広告からの収入が無いので雑誌自体が高い。
高いから売れない。売れないから潰れる・・・という状況です。
だから、「こういう真実を伝える雑誌を無くしたくない」と思っている人たちによって支えられてぎりぎりでやっているところが多いんです。
そういう雑誌の一つが「デイズ・ジャパン」です。
私は福島原発の問題が起こる前から生徒に
「原発は危ない!君達の手で原発は無くしていかなければならないんだよ!」
と言ってきたけど、それはこの「デイズ・ジャパン」が原発が危ないことを記事にしてくれたから知る事ができたんですね。
さて、今日の「Atomic Cafe」では加藤登紀子、曽我部恵一BANDなどの熱唱を聞いたあとに第2部として加藤登紀子、いしだ壱成などによる原発の話や「デイズ・ジャパン」の編集長の広河隆一さんの福島・チェルノブイリの報告、福島県住民の方の訴えをナマで聞くことができました。
いろんな話がありましたがやはり福島県の放射線汚染地域から来られた方の声には心を動かされ、改めて
「原発は無くしていかなければならない」
と言う思いを強くすることができました。
放射能汚染地域のひとびとの言葉です
「福島で起きたことは国や東京電力だけではなく私達にも責任がある。
福島では20年前に原発反対運動が起きました。
でも結局原発は無くせなかった。
単なるブームで終わったんですね。
福島原発の問題が起きた今も反原発ブームなのだと思います。
でも今度はブームで終わらせないでください」
「私は国、東京電力、原子力村の人が憎くて憎くてしょうがない。
はらわたが煮えくる様な思いだ」
「なぜこんな事になってしまったのか?
怒りが湧き上がり、考えて考えて考えつくすと
『もう全てのことがどうでもいいや』
って言う気持ちになるんです。こんな思いをするのは私達だけでたくさん。
他の人がこんな思いをしないで済むようにと願っています」
「私は、日本の皆さんが福島のことを忘れてしまったんじゃないかと思うと心配です。
福島のことを忘れないでください」
海江田さん!
菅さんにはしごを外されたって怒っているけど、そんな個人的な恨み事を言っている場合じゃないよね。
菅さんのやり方も確かに悪かったけど、菅さんも
「原発を順次再稼動していく」
と最初は首相として発言していたんだけど、人間として
「間違った事を言っている」
と思ったんじゃないかな。
政治的な駆け引きや首相の座をもう一度確保したいからなんて報道では言っているけど、私は菅さんの良心から出た言葉と信じたい。
海江田さんにとっては福島のことは他人事。
そうじゃなきゃ原発を今後再稼働して行くなんて言えないはずだよね。
ちゃんと人の心をもった、血が通った政治をして欲しいなぁ。