2018/02/28
今日は公立高校入試の合格発表でした。
残念ながら全員合格とはいきませんでした。
中学校の国語で習う
「塞翁(さいおう)が馬」
って言う中国の故事成語があります。
塞翁の「塞(さい)」は戦争なんかでつかう要塞(ようさい)のことで「とりで」を表すことば。
「翁(おう)」はおじいさんのこと。
つまり「塞翁」はある「とりで」にいたおじいさんの話。
このじいさんが飼っていた馬が逃げ出してしまった。
周りの人はこのじいさんがかわいそうと思って、残念だったねと慰めるのだがじいさんは
「いや~、これはいいことだ」
と言い出す。
周りの人は変なことを言うな~と思うのだが、そのうちその逃げた馬が美人な馬だったからかは知らないが、かっこいい馬を連れて帰ってくる。
周りの人は
「じいさん、よかったね~。ラッキーじゃん!」
と言うのだが、じいさんは
「いやいや、これは悪いことが起きそうだ」
と言い出す。
またまた変なことを言い出すなと思ったら、今度はその立派な馬に乗って遊んでいたじいさんの息子が馬から落ちて足の骨を折ってしまう。
また、周りの人が
「じいさん、大変な目にあったね」と言うと
「いやいや、ラッキーかもしれん!」と言う。
1年後にその国が戦争をすることになってしまった。
若者は戦争に駆り出されてほとんど戦死してしまうが、じいさんの息子は骨折を理由に戦争に行かなくてすんで、命を永らえた。
いいことと思っていることがあっても、悪いことのきっかけになるかもしれないし、
いやーなことがあっても将来いいことに転じるかもしれないって言うこと。
私も悪いことが有ったときは
「そのうちいいことがあるさ~」
と思うようにしているし、調子がいいときは
「用心、用心」
と思うようにしている。
悪いことがあったら反省して「次は頑張ろう!」
と思うことは良くあることだが、いいことがあったときに気を引き締めることはなかなかできないものである。
合格した人は浮かれすぎないように「用心、用心!」
うまくいかなかった子はこれをバネに頑張れ!!