考える力を君に! | 考える力をつける塾-凜明館

裁判所に行ってきました

time 2016/02/19

裁判所に行ってきました

何か悪いことをして捕まったわけじゃないですよ。

裁判所のHPを見ていたらちょうど「刑事裁判傍聴会」というのが横浜地方裁判所であって、いろいろ説明をしてもらいながら裁判を傍聴する(見る)ことができるということなので、申し込んで、先日見てくることができました。
「公民」を教えるときもこういうのを実際に見て教えるのと、想像で語るのでは違いますからね。

天気が良かったので、いつものように自転車で横浜まで行ってきました。
横浜地方裁判所は横浜スタジアムのすぐ近くにあるんですね。
ちょっとおしゃれな、これぞ裁判所みたいな建物だったんですぐわかりました。
中に入るとなんかスーツ姿の賢そうな人ばかりが歩いている。おー裁判所に来たなって感じです。

定員は50人だったのですが、集まったのは学生さんから70歳くらいの人まで20人くらい。
受付を済ませたら、実際の法廷の中に案内されました。。
最初に簡単な裁判のしくみの説明と今日の裁判の概要を説明してもらい、まもなくすると被告人(裁判を受ける人)が手錠につながれて入ってきました。
テレビではよく手錠につながれた人を見るけど、実際に見ることは少ないのでちょっと緊張します。

被告人は、だいぶ前にかけた茶色のパーマの下には白髪が見える60歳くらいの男性。
2,3分してから検察官と弁護人が入ってきて、さらにそのあとに裁判官が入廷。
全員起立!

裁判官は30代くらいの女性一人。『この人には「隙(スキ)」というものがあるんだろうか?』と思えるようなパリッとした人。
このくらいの裁判だと一人で裁くんですね。

何をやって捕まったかというと、お金に困って夜中に中華料理屋の店の前にあったビールの空き樽を軽トラで盗んで売ろうとしたというもの。
1000円くらいのものだそうです。
無職で、収入として有るのはもう90歳になるお父さんの年金のみ。奥さんとは離婚して子供がいて、その子たちも食べるものが無いなので、モノを盗んで仕送りをしていたという。

1000円くらい見逃してあげたいという気持ちにもなるが、前科5犯。執行猶予中の犯行ということで、たぶん実刑判決(刑務所に入れられる)になることは間違いないということでした。
検察官が「あなたは、父親が高齢ということで執行猶予中にもかかわらず、再度犯罪を犯しても大目に見てもらえるんじゃないかと思ったのではないですか!!」と激しく詰め寄る場面もありました。
検察側は1年6か月の求刑。判決は1週間後。

裁判が終わった後、裁判官が今日の裁判について説明してくれて、質疑応答もしてくれました。
私たちが座っていたのは傍聴席の方でしたが、質疑応答が終わった後に実際の法廷の中にも入ることができました。
裁判官の席にも座ってみましたし、証人台にも立ってみました。
「こんなところに立たされることが無いようにしよう!」と思ってしまいました。

裁判所を見たり、裁判官にいろいろ聞ける機会がないので、面白いチャンスでした。
皆さんもチャンスがあれば行ってみてはいかがでしょうか。

down

コメントする




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください